【泣ける】失恋後に読むべきおすすめの小説12選！
「失恋した時におすすめの小説はある？」
「小説を読んで失恋から立ち直りたい」
「小説を読んで失恋の傷を癒やしたい」
失恋して気分が落ち込んだ時は、何もする気力が起きず部屋に閉じこもってしまう時もあると思います。そんな時は、小説を読んで失恋で傷ついた心を癒やしましょう。
この記事では、シーン別に読むべきおすすめの小説を12冊紹介しています。王道の恋愛小説はもちろん、マイナーな小説まで網羅しているため、様々なジャンルの中から、共感できるものがきっと見つかるはずです。
また、普段小説を読まない人も、失恋をした時こそ小説を手にとって読んでみてください。失恋の辛さから立ち直るための参考になると思います。
目次
失恋したときに読みたい作品No1候補「くまちゃん」
失恋したときに真っ先に読みたい小説として、たくさんの人から支持されているのが「くまちゃん」です。まさに「人から振られる」ことがテーマとなっているため、失恋直後に読むと、共感できるストーリーが盛りだくさんとなっています。
出てくる登場人物はイラストレーターや元劇団員の女の子など、キャラの濃い若者が中心です。誰が読んでも面白い小説ですが、年齢が若い人ほど、より一層楽しめる作品となっています。
前章で相手を振ったキャラクターが次の章では振られ役にまわるなど、物語の構成も面白いです。もう少しで上手くいきそうな状況になっても、結局は失敗するため、失恋した経験のある人なら親近感がわくでしょう。
展開がころころ変わるので、読んでいて飽きることがありません。気がつけば、自分が振られたことを忘れるぐらい、ストーリーに没頭してしまう人もいるでしょう。
沈んだ心を甦らせる小説
ホリー・ガーデン
失恋で受けた深い傷を再生する物語です。愛人との恋を楽しむ静江と、愛人と別れてしまった果歩が主人公で、不倫という少し重たいテーマとなっていますが、女同士の気高い友情物語でもあります。
悲しみのどん底に沈んでしまった女性がどのように復活するのかに注目しましょう。
一瞬の光
心に染み入るせつないストーリーが好みな人におすすめの小説です。大企業に勤める順風満帆なエリートサラリーマンで婚約者もいる主人公ですが、とあるトラブルをきっかけに短大生と恋に落ちます。
短大生は家庭環境に問題を抱えており、主人公は自分との立場の違いに戸惑いながらも成長していきます。絵に描いたようなハッピーエンドものではありませんので、失恋直後に読むには丁度よいストーリーといえるでしょう。
明日への一歩を踏み出すための小説
きみはポラリス
新しい恋へ、前向きな気持ちを持ちたいときに読みたい小説です。同性愛、三角関係、不倫、片思いなど多種多様な恋愛が極限の状態で描かれます。
いろいろな恋愛観にふれることで、恋愛の面白さ、奥深さを再認識するきっかけとなるでしょう。もう1度恋愛してみようかな、と心が軽くなる作品が10篇収録されています。
流れ星が消えないうちに
大切な人を失ってしまい、心の折り合いがつかない人に読んでもらいたい本です。突然の事故により最愛の恋人を失ってしまった奈緒子は過去の思い出を忘れられず無気力になってしまいます。
恋人の親友だった巧は奈緒子に生きるための手紙を出しますが、その思いは簡単には届きません。喪失の痛みと向きあう様子が丁寧に描かれた名作です。
大失恋の時に読みたい小説
私の男
狂おしいほど好きだった相手と別れてしまったときは、『私の男』がおすすめです。恋愛の本質を考えるきっかけになるでしょう。少女と年の離れた男性の恋愛を扱った小説ですので、人によっては嫌悪の対象になるかもしれません。
しかし、恋愛中の男女はある意味、異常な状態になっているといえます。どのようなシチュエーションであっても、好きになってしまえば、気持ちを抑えることは難しいでしょう。『私の男』を読んでいると、恋愛の異常性を客観的にみられるので、少し冷静になれます。
恋愛の激しい情熱は、自分の幻想に過ぎないという考え方も否定はできません。恋が終わったとき、なんであんなに好きだったのだろうと覚めた気持ちになったことがある人も多いでしょう。
恋愛は自分の気持ち次第で状況がころっと変わります。自分次第で何度でも人を好きになることができますし、気持ちのセーブもある程度は可能なはずなのです。
失恋を吹き飛ばせ! 気分転換に最適な小説
ナオミとカナコ
日常を離れ、ドキドキした物語を楽しみたいときに読みたい小説です。かなりバイオレンスなストーリー展開ですので、失恋で落ち込んだ際の気分転換に最適でしょう。
夫のひどいDVに悩む加奈子と平凡なOLの奈央美は、受け入れがたい現実に直面し、加奈子の夫を殺すことを決断します。
殺人は重大な犯罪なので決して褒められたものではないですが、2人の必死さに読者もいつの間にか引き込まれてしまうでしょう。サスペンスに定評のある奥田英朗ワールドが十分に堪能できます。
愛のシッタカブッタ
可愛らしいイラストとコミカルな言葉が魅力的な本です。恋愛が上手くいかない気持ちをシッタカブッタがじたばたした様子で表現します。
一見、子ども向けにも見える内容ですが、実は人生のヒントになるほど深い内容です。恋に悩む人が立ち直るための方法をわかりやすく教えてくれます。
号泣する準備はできていた
泣こうと思っても簡単には泣けない、大人の女性なら気持ちが痛いほどわかる小説です。江國香織ならではの、心に刺さる言葉の数々に、はっとさせられる人は多いでしょう。
孤独、喪失感が巧みに表現されており、共感度は高いのですが、読んだあとそれほど重たい気持ちにはなりません。失恋を乗り越えるための勇気が得られる一冊です。
白河夜船
「白河夜船」は植物状態の妻、自殺する親友など、相当に重いテーマとなっています。夢と現実の境界のなかで織り成される出会いは、涙なしにみることはできないでしょう。悲しいながらも幸福を感じられる名作といえます。
失恋のおくすり
失恋から救われる言葉の集大成ともいえる一冊です。作家、精神科医、女優など、さまざまなジャンルの人から名言をチョイスしています。
恋人との別れは非常に悲しいことですが、痛みの理由がわかればきっと乗り越えることができます。失恋は自分自身と向きあうチャンスともいえますので、賢人たちが送る言葉の数々に耳を傾けてみましょう。
【番外】鬱になりそうと感じたときに読む絵本
『100万回生きたねこ』
恋愛で心身ともに厳しい状況になったときには、『100万回生きたねこ』を読みましょう。小説ではなく、絵本ですが、内容はとても深い内容になっています。
100万回死に、100万回生まれ変わったものの、飼い主を誰も愛せなかったねこが主人公です。自分に興味を示さない、魅力的な白猫と出会うことで、本当の愛に気がつくストーリーとなっています。
白猫が老いて死んでしまったとき、ねこは初めて涙を流しました。100万回泣いたあと、白猫の側で静かに息を引き取ります。不死身だったねこはもう生き返ることはありませんでした。
今、自分が精神的に追い込まれている理由は相手の人を本当に愛していたからです。深い恋愛は人を成長させてくれます。今は本当につらいでしょうから、自分の成長を実感できないかもしれません。
しかし、いずれわかる日がくるでしょう。愛の尊さを理解した人は、他人の気持ちによりそえるようになっていますので、魅力的な存在です。また、きっとよい出会いに恵まれることでしょう。
失恋したときはいろいろな小説を読もう
失恋をしたときは、ショックのあまりなにもやる気がでなくなる人も多いでしょう。しかし、そのまま落ち込んでいてもどうしようもありません。本記事で紹介した小説や本はどれも失恋の傷を癒すのに一役買ってくれるものばかりです。
どれかひとつでよいので、手に取り読んでみましょう。明日への一歩を踏み出す勇気や失恋を吹き飛ばすための気力がきっと湧き上がってくるはずです。
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